骨盤臓器脱・性器脱

先ほどの説明と同じように腹横筋の緩みや骨盤の開きが要因となり骨盤内の臓器下垂を引き起こし、
更に体型補正下着やコスセットの着用などがあると腹圧がかかり、
内臓の行き場がなくなり女性器が脱出してしまうことがあります。

ベルトのおかげ

これが骨盤臓器脱・性器脱と言われる症状で、軽傷を含めると経産婦の3人に1人が持つ疾患だと言われています。
骨盤が開いている状態は骨盤低筋群が緩んでいるため、脱出を食い止めることができないのです。

初期の骨盤臓器脱・性器脱には自覚症状がなく、知らないうちに進行してしまうことが多いようです。
骨盤臓器脱・性器脱の解消のためには、インナーマッスルを始めとする筋力の回復しかありません。
恒例で筋力の回復が難しい場合は外科手術を受けることになります。

こういった健康被害を未然に防ぐために、常に高い腹圧をかけるコルセットやウエストニッパー、
筋力低下を招いてしまう体型補正下着の着用はできるだけ避けたほうが賢明と言えます。

下半身のむくみ

静脈とリンパは全身から老廃物を排出する役目を持っています。
その静脈からリンパ管に老廃物を上手に送れなくなると身体に老廃物は溜まってしまいます。

ウエスト周りや脚の付根部分に静脈からリンパに繋がる部分があるために水分が主な成分の老廃物が貯まると、
いわゆす水太りや下半身のむくみが起こってきます。
つまりは筋力低下や骨盤の歪みがリンパ節の圧迫などと合わせられ老廃物や水分の排泄がうまくできずにムクミやすくなります。

冷え性・肩こり

全身に血液を運ぶのはもちろん主に心臓の役目ですが、
実は同時に筋肉の動きがポンプの働きをしています。
外側に通る静脈は表層筋が、内側に通る動脈はインナーマッスルがそれぞれのポンプの役割を担っています。
身体(骨格・骨盤)の歪みや筋力(主にインナーマッスル)の衰えにより、血行不良を起こし冷え性や肩こりなどを引き起こすことがあります。

また、身体の歪みが姿勢を崩してしまうと、背筋に常に負担が掛かった状態になります。
その状態が続くと背筋が固く硬直し、頭部へ向かう血流や神経を圧迫、肩こりや頭痛にも繋がる可能性があります。
姿勢を正し身体の歪みをとり、さらに骨格を正しい状態を維持するために筋肉が重要な役割を果たしています。

便秘

骨盤と腹横筋によって大腸と小腸は支えられています。骨盤底筋群が緩み、
結果骨盤が開いてしまい骨盤の開きと腹横筋の緩みが原因となり、
支えられるものがなくなった腸が下へ下がってしまいます。
この状態の腸は正常な配置ではないために曲がっている部分が閉塞気味となると、
消化物が通りにくく結果便秘とつながっていきます。また、過剰に摂取された水分の要因の一つです。
便秘対策としては朝に冷たい水や牛乳をコップ一杯分飲む、繊維質をとるなどが一般的です。

しかし、最初に書いたように便秘の原因が骨盤の歪みや開きにあるとしたら、
根本的に解決するためには一度骨盤のケアに着目してみてください。